事務所便り
当事務所弁護士3人をつなぐ糸
5月30日(月)、私は当事務所の有坂弁護士、伊藤弁護士とともに、秋田県能代市で行われた「能代ひまわり法律事務所」の所長弁護士(3代目―4代目)引継式・激励会に参加してきました。能代市は、秋田県の北部、白神山地の南に位置し、海に面した町で、昔は秋田杉の生産を主要産業としていましたが木材産業は衰退し、今はバスケットボールの名門能代工業高校で有名です。
「ひまわり公設事務所」をご存知でしょうか。日弁連(日本弁護士連合会が、弁護士過疎地(弁護士がいないか、法律事務所が少ない地域)に、基金(「ひまわり基金」と言います)を作って、法律事務所を作り弁護士を派遣する制度です。私と、当事務所の二人の若い弁護士との出会いもここにあります。
法律相談は、依頼者との出会いであり、事件受任の端緒となるものですので、弁護士にとってとても大切なものです。しかし、弁護士のいないところに住んでいる方々は、そもそも弁護士に相談することもできません。そこで弁護士会は、そのような地域に法律相談センターを作って、相談できる体制を作りました。ところが、相談はできても、身近に法律事務所が無いと自分の事件を依頼することが困難となります。「ひまわり公設事務所」は、この困難克服のために日弁連が考え出した弁護士・常駐、派遣の制度です。私は、四半世紀(25年)以上前から、弁護士会で、各地に弁護士会の法律相談センターを設立する活動をしおり、これらの制度の構想段階から関与しており、特に、ひまわり公設事務所の立上げ時期には日弁連の委員長をしていた関係がありました。能代ひまわり法律事務所は全国で43番目に設立された事務所で、初代所長が有坂弁護士で、東京の私の事務所で研修して能代に赴任しました。2年後に入れ替わりで2代目所長を引継いだ伊藤弁護士も私の事務所から派遣し、私の元に戻ってきたのです。「人を派遣して自分は行かないのか」というご質問をお持ちでしょうか。ひまわり弁護士は激務なので、年寄には勤まりません。
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