みどりの風法律事務所

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赤とんぼ

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 折から梅雨入りとなった日の翌日の日曜日、思わぬ好天の一日を山歩きで過ごしました。私が日弁連の法律相談関係の委員会の仕事をしていた当時の知人で、郵政省の外郭団体の窓口をしていた(相談室長)Iさんの主催する「誰も知らない鎌倉・逗子・葉山の土の道を歩く」ハイキングに参加しました。JR北鎌倉駅から、観光客で賑わう東慶寺、紫陽花寺(明月院)を横目で見て、天園ハイキングコースを辿って鎌倉霊園で昼食、朝比奈切通しを抜けて熊野神社から逗子までのコースです。下は小学生(Iさんの主催する学習塾の塾生)から上は76歳までのメンバーでした。前日にシカゴから来日したばかりの留学生A君は、今回の異色の参加者。
 山道に入ると、駅前の賑わいが嘘のように、出会う人も稀な山歩きが始まりました。梅雨時期とは思えない青空、爽やかな大気、前日の雨に洗われた新緑に染まりながら木漏れ陽の下、落ち葉を敷き詰めた道を歩くのは幸せの一語に尽きます。
 朝比奈切通しの手前で、私のすぐ前を歩いていたKさんが道端の木から小さな赤みがかった実を取って口に入れました。「桑の実なんですが、今年は未だ熟していませんね。」と言いました。私は、「桑の実」と聞けば、すぐに動揺「赤とんぼ」の “山の畑の桑の実を、お籠に積んだはまぼろしか”の一節が浮かんできます。桑の実を見たことも食べたこともなく、いつ実るのかも知りませんでした。赤とんぼの季節だから秋にみを付けるだろうかと思っていたのです。そこで、「赤とんぼ」の歌詞の意味を調べてみると、私がこの齢になるまで抱いていたイメージとは全く違っていることを知りました。
 作詞をしたのは三木露風です。歌詞の4番にある、竿の先にとまっている赤とんぼを見たことから蘇ってきた、父母の離婚のために露風が祖父の元で過ごした幼い日の記憶を綴ったものだそうです。1番は赤とんぼの秋、2番は桑の実の初夏、3番は「ねいや(子守)」や故郷を思った一節です。全体が秋の唄ではなかったのです。露風32歳の時(大正10年)、北海道のトラピスト修道院で作詞されたとか。

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